ものかき雑兵日記

アマチュアでライトノベルを書いたりしている、へぼい物書きのブログです。当ブログでは小説に関する話題や、AC(アーマードコア)に関する話題などを掲載しております。

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(自分なりの)面白い話の書き方 3.人間を描く上で大切な要素 ①人物の設定

①人物の設定

ストーリーを書く際には、誰もが登場人物の設定を作ると思います。主人公、ヒロイン、脇役、悪役、etc……

そういった登場人物の設定は、どれぐらい決めるべき事項があるのでしょうか、ちょっと列挙してみましょう。

a)性別
b)容姿(顔、髪型、体型、服装etc)
c)性格
d)趣味・嗜好
e)環境(生まれ、人間関係etc)
f)人生

大まかに分けるとこんなものですか。上記のうち、a)~e)は上手く設定できている人が多いです。性別は勿論のこと、容姿や性格を微細に描写する作品は数多くあります(中には人物の画面描写さえできていない作品がありますが)

しかし、「f)人生」は?

私が思うに、これが人物を設定する上で最も重要な、ですが最も見落とされやすい部分です。


この「人生」というのは、読んで字のごとくです。その登場人物が生まれてから、そのお話に登場するまでの間に起こった出来事全てです。


人間には誰でも「人生」があります。どんな人でも、この世に生まれて、子供から大人に成長するまでの間に、それこそ思い出せないぐらい無数の出来事があったはずです。その人の「人生」はその人の一部分であり、決して二つに分けることの出来ない要素です。


全ての人にとって「人生」はアイデンティティーの一部なんです。その人の人格・哲学・思想は全て「人生」から生み出されるものです。
「人生」が無い人間なんて人間じゃないんです。それは人間じゃありません、人形です。


商業の小説やネット小説に、血の通わない、人形のような登場人物が出てくることがよくあると思います。言動や行動に何の共感も覚えられない人物とかですね。性別や容姿、性格、趣味・嗜好はちゃんと設定されているのに、共感できないのは何でだろう、と思われたことはありませんか?

それは、おおよそのところが、「人生」をしっかりとその人物に詰め込むことができていないからだ、と私は考えています。「人生」がないと、登場人物の内面はスカスカです。いってしまえばハリボテです。外見だけの偽物を見ても、何の感慨も得られないのは当然だと思います。

さらに言えば、人生というのはその当人の人格のバックボーンですから、人生がないと背骨が無くてフニャフニャになります。なのでこういう登場人物は、セリフや行動が場面ごとによくぶれたりするんですね。もっと悪いと考えや価値観までコロコロ変わったりします。こうなるともう致命的です。少なくともまともな人なら、自分の言動と行動に一本筋を通さない人間なんて信用しないでしょう。

また、普通の人間の価値観からかけ離れたような、いわゆる「地に足の着いていない」考えを持つ人物は、受け手の共感を呼びにくいです。
なぜ、お話の登場人物が「地に足の着いていない」ような人物になってしまうのかというと、これはやはり「地に足の着いた」人生を当の人物が送っていないか、そもそも人生そのものが設定されていないからこそ起きる問題なのでしょう。

……中には突き抜けすぎて逆に面白い人物というのもいるんですが、そういうのは例外中の例外です。


人形のような登場人物は「人生」が欠けているか、あるいは「人生」が不完全です。先ほどの、人間と人生は不可分である、という言葉に従うなら、人生が不完全な人間は、人間として不完全であることになります。人間として不完全であるならば、共感を覚えられないのも当然ですね。


もし、登場人物の人生がしっかりと著者の頭の中にあって、その人生がリアリティのあるものならば、人物の言動や行動が場面ごとにぶれたりする事はまずないはずです。人物がどのように世界に対して反応するかを、その人物の人生経験が自然と導き出すはずですから。


事によれば、著者の思惑を外れて勝手に一人歩きをはじめるかもしれません。それもさもありなん、血の通った人間がしっかりと著者の頭の中にあるなら、一人歩きも起こりえるでしょう。


つまるところ、

血の通っていない(人生の無い)人間なんて人間じゃねえ! 

ということです。


しかしとは言っても、登場人物の人生全てを設定するなんて何を書けばいいの? と思われるかもしれません。

これについては、著者自身の経験や、他人の人生に関する見聞から得た知識を参考にすると良いと思います。
どんな人の人生にだって起伏があったはずです。嬉しいこと、悲しいこと、驚いたこと、ムカついたこと、色々あったはずです。

そういった、良いことも悪いことも全てひっくるめた人生を、お話の登場人物に与えることが大切です。
楽しかったことと苦しかったこと、両方を経験してきた登場人物ならば、感情豊かに、自分の考えを持って行動してくれるはずです。二度と「人形」なんて呼ばれることも無いと思います。


そして、そういった人生を自分の中に持つ登場人物こそが、本当の意味で血肉を持った人間になれるのだと、私は思います。



注)ちなみにここで言う登場人物とは、主人公・ヒロイン・脇役・敵役、の事を指します。
  まかり間違っても、村人Aとか市民Bのような、エキストラとかモブと呼ばれる人物の人生まで
  設定してくださいと言っているわけではないですので。
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