ものかき雑兵日記

アマチュアでライトノベルを書いたりしている、へぼい物書きのブログです。当ブログでは小説に関する話題や、AC(アーマードコア)に関する話題などを掲載しております。

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なぜクローン人間を作ってはいけないのか



なんかこんな記事を見つけたんですが

自分や他人のクローン人間を産み出すべきではない12の理由
http://news.nicovideo.jp/watch/nw674267?topic


この記事を読んでみて、以前に自分もクローン人間について考えてたので
少々それについて書いてみました


クローン人間に人権を認めるか否か


クローン人間は人工的に生み出された、ある特定個人の複写個体といえます

厳密には特定個人の完全なコピーとはいえず、いわば年齢の離れた双子の兄弟というべきものであり、遺伝情報が全く同一なだけの別人です。

さて、近年ではクローン技術の発達により、クローン人間の実現性がにわかに高まってきています
そこで議論の的となるのが、「クローン人間に人権を認めるか否か」というところでしょう。
人間の母親から産まれてきていないクローン人間は、果たして人権が認められるヒトなのか? それともモノなのか? という話なのですが……。
以下、それぞれのケースを考えてみます。


クローン人間に人権を認めない場合。

結論から書きますと、これは非常に危険です。
なぜかというと、今現在、世界で認められている人権の普遍性を著しく侵害するからです。

1948年に国連において採択された世界人権宣言の第一条と第二条にはこうあります。

第一条
 すべての人間は、生れながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である。人間は、理性と良心とを授けられており、互いに同胞の精神をもって行動しなければならない。
第二条
1 すべて人は、人種、皮膚の色、性、言語、宗教、政治上その他の意見、国民的若しくは社会的出身、財産、門地その他の地位又はこれに類するいかなる事由による差別をも受けることなく、この宣言に掲げるすべての権利と自由とを享有することができる。
2 さらに、個人の属する国又は地域が独立国であると、信託統治地域であると、非自治地域であると、又は他のなんらかの主権制限の下にあるとを問わず、その国又は地域の政治上、管轄上又は国際上の地位に基づくいかなる差別もしてはならない。

人権とは、いつ、どこでも、どのような場合であっても、誰もが産まれながらにして持っている権利です。人種や国籍、性別や社会的立場に関わらず、誰もが等しく人権を持っているのです。

なぜこのように、人権の普遍性がわざわざ国連で宣言されたのでしょう?
それは、かつて起こったWW2(第二次世界大戦)の悲劇にその理由を見て取ることができます。

WW2において、世界最大の人権侵害がかつて国家によって行われました。ナチスドイツのホロコーストです。
ナチスドイツはかつて、ユダヤ人に人権を認めませんでした。国家が人権の適用範囲を、人種等の理由によって恣意的に変えることが認められていたのです。その結果として何百万という人が殺されました。
また、ナチスドイツは病人や老人といった、社会的弱者の人権も剥奪していました。国家にとって役立たない(とナチスが考える)人々を合法的に抹殺できるようにしていたのです。

結果として戦後、このような悲劇が二度と繰り返されないよう、人権は全ての人間が産まれながらにして持つこと、人権はなにものによっても侵されてはならないこと、が国連において宣言されたのです。

さて、クローン人間に人権を認めないとなると、この人権の普遍性を侵すことになります。人権はいついかなるときも、全ての人に認められなければならないのに、条件付きでそれを制限できることになります。
その結果がどうなるかは、歴史が証明している通りです。


具体的にいうと、例えば、国家がある個人を合法的に抹殺したいと考えているとしましょう。ここで、クローン人間の人権が認められていない、と法にあったらどうなるでしょう? 国家はその個人の個人情報を改ざんして、出自がクローンであるとねつ造できれば、その個人の人権を剥奪できることになります。

また、ある人の出自がクローンで、その後は普通の人間として育てられてきたとしましょう。その後、その人の出自が明らかになったとして、クローン人間に人権が認められていなければ、その人はいきなりモノ扱いされることになります。

人権の普遍性を侵すことがいかに危険なことか、分かっていただけたでしょうか。
今日の私たちが安心して暮らしていられるのは、人権がいついかなる時も、誰にでも絶対に認められているからなのです。

ですので、クローン人間に人権を認めないのはとても危険だ、といわざるを得ないのです。


クローン人間に人権を認める場合

この場合は簡単です。
自然人として人権をもつ人を、モノのように扱うことは許されません。
よってクローン人間を作ること自体が禁止されなければならないでしょう


結論

クローン人間だろうが、母親から産まれた人間だろうが、どちらも人権が認められるべきヒトである(人権の適用対象に例外を認めるわけにはいかないため。そもそも人権の適用範囲に例外を設けること自体が人権の概念に反している)
クローン人間の作成は、人間をモノのように扱う行為といえる、よって禁止されるべきである。

ということになるでしょうか。


余談:クローン人間はダメだが、クローン技術そのものはイイ

皆さんは再生医療というものをご存じでしょうか?
これは、人間の手足や臓器をクローン技術によって作成し移植することで、身体機能を回復することを目指す医療技術です。
世界中から注目を集めているiPS細胞は、再生医療で用いられ、個人の臓器や四肢を完全に再生することが究極的な目標となっています。
そして、この再生医療の開発に、世界中の医療関係者や機関がしのぎを削っています。

このように、人間「そのもの」を作成するのはダメなんですが、人間「のパーツ」を作成するのは認められており、研究も積極的に推し進められています。

クローン人間と再生医療、この二つの違いはなんなのでしょうか?
私個人は、「人間としての能力を持つか否か」という違いによるものだと考えています。つまり、クローン人間は心や精神といった「自己」を持つかもしれないのでタブーだが、人間のパーツはモノでしかないのでOKということです。

そしてそれは、突き詰めれば「人間のとしての能力を持つヒト脳」を持つか否か、ということになるかと思います。


完全なヒト脳の作成を非合法化すべきである

宗教やら哲学やらで「心」だの「魂」だのがどこにあるのか、という議論は今まで数限りな行われてきました。
ですが、科学的に見ると心の所在は一つしかありません、脳です。

クローン人間と、人間のパーツ、この二つを決定的に分かつのは、ヒト脳を持つか否か、ということだと思います。

つまり、再生医療等に使われるクローン技術を合法化し、クローン人間を非合法化するには、「人間としての能力を持ち得るヒト脳」の作成を禁止すればよいのではないか、と思います。

クローン技術の規制や、クローン技術を扱える医師や医療機関を限定するための法整備といった難問は数多くあるでしょうが、まず最初に「人間としての能力を持ち得るヒト脳」の作成を、法律で禁止すべきではないかと、個人的には思っております。

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