ものかき雑兵日記

アマチュアでライトノベルを書いたりしている、へぼい物書きのブログです。当ブログでは小説に関する話題や、AC(アーマードコア)に関する話題などを掲載しております。

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未来の戦争 未来の陸戦 後編

続きです

未来の戦場から、生身の兵士が姿を消す日

まず、以下の動画をご覧ください





上は、ロボットアームによるボールのスローイングとバッティングの動画ですね。
そして下は、ペイントガンを使った自作セントリーガンの動画です。

いずれの動画においてもロボットが、人間では不可能な反応速度と精度を実現していることがおわかりいただけると思います。
今日の電子情報技術やロボット技術の躍進には目を見張るものがあります。
そして、一部の能力において、ロボットなどの機械は、人間のそれを遙かに凌駕しています。

まず、ロボットなどの機械の反応速度は、百万分の一秒とか、億分の一秒といったオーダーです。
人間の反応速度は神経の信号伝達速度に縛られていますから、せいぜい十分の一秒程度のオーダーです。
つまり、人間が一つの物事に一介の判定を下す間に、機械は一万回や百万回といった、桁違いの回数の判定を行えることになります。

また、ロボットはあらかじめ決められた行動を、正確無比に繰り返すことができます。
その精度はミリ単位(あるいはもっと下)であり、筋肉や神経の不随意な動きに悩まされる人間とは雲泥の差です。


現代の陸戦において、歩兵の操作する銃火器の命中率というのはそれほど高いものではありません。
銃器には反動がありますし、弾丸の速度は有限で、しかも重力の影響を受けて山なりに弧を描いて飛翔します。
狙うべき目標は数百メートルも離れた場所にいて、彼我の距離の把握は不正確な事が多く、しかも目標は移動します。
また、兵士自身の技量や視力も影響するでしょうし、疲労や怪我は精度にダイレクトに影響します。
このように不確定要素がいくつもつきまとうため、実際の戦場では銃弾を百発百中で当てるなどというのは夢物語です。

ですが、ここで銃火器が機械の腕によって操作され、電子機器によって発砲が管制されるようになると、どうなるでしょうか?

今日の電子機器というのは前述したように、非常に高速な演算を行うことができます。
銃弾の弾速、風向、目標までの距離、温度と湿度、大気密度、目標の相対速度と進行方向、
これらの諸元がインプットされていれば、想像を絶するような反応速度で、高精度の射撃を行うことができるでしょう。
また、機械は疲れを知らず、ストレスとも無縁です。部品が故障しない限り、常に一定のパフォーマンスを発揮します。

そうなると、数百メートル離れていても、障害物から頭を出した瞬間にヘッドショットされるというような、そんな戦場が出現することになります。
動き回っていても、被弾を避けるのは非常に難しいでしょう。
何しろ機械の射手は、観測データから諸元を修正し、偏差射撃を行うことができるからです。
計算速度は一秒間に一億回以上というオーダーであり、操作精度も人間のそれとは比べものにならないほど高いです。

そして、銃撃がここまで精密になると、生身の兵士にとっては大きな脅威となります。
生身の人間は、兵器プラットフォームとしてはとても脆弱だからです。
銃弾を一発か二発受けるだけでも致命傷になり得ますし、運良く命を長らえたとしても戦闘能力は大きく減殺されます。
また、反応速度でも人間は機械に大きく劣ります。機械の反応速度に、人間が追いつくことは不可能です。


陸戦における攻撃精度が上昇すればするほど、また反応速度が向上すればするほど、
戦場における、生身の歩兵の居場所は徐々に無くなってゆくものと考えられます。

では将来、生身の歩兵に取って代わる陸戦の手段にはどのようなものがあるでしょうか。

私は、以下の三つが考えられると思っています

1)無人兵器
2)装甲化された外骨格スーツ(パワードスーツ)
3)サイボーグ兵士

1)無人兵器
無人兵器は昨今の各国の軍隊において、非常に速いスピードで普及しつつあります。
特に米軍においては、無人兵器の配備数がうなぎ上りで上昇しています。
生身の人間につきものな、怪我や疲労といったものがありませんし、人間の命を危険にさらすこともありません。
そして、装甲化され、堅牢に設計された無人兵器は銃弾などの攻撃に対して高い耐性を持ちます。
攻撃の精度についても、上記に示したように技術の進展に従って、より高い精度を発揮できるようになるでしょう。
また、非常に高い反応速度でもって、相手の攻撃に反撃することも可能になるでしょう
先進国の軍において無人兵器は、今後ますます普及し、陸戦において歩兵に代わって、敵の攻撃の矢面に立つようになると考えられます。
そして、今はまだ遠隔操作型の無人兵器が主流ですが、いずれ人工知能技術の発展によって、自律思考型の無人兵器が開発され、陸戦に投入されるようになると思われます。

2)装甲化された外骨格スーツ(パワードスーツ)
読んで字のごとくです。今後、陸戦において装甲化された外骨格スーツが戦場に投入される可能性は、かなり高いと思われます。
(ちなみに、米軍はすでにプロトタイプを開発中です)
生身の歩兵の脆弱性を、全身を装甲で覆うことで補うことができます。
また、その増大した重量を支えるために、スーツには何らかの機械動力によってパワーアシスト機能が付くと考えられます。
この手の装甲スーツが最も威力を発揮するのは市街戦においてです。
接近戦の多発する市街戦において、外骨格スーツは歩兵キラーになるものと考えられます。
堅牢な装甲によって対人火器程度なら防げるでしょうし、ブービートラップの類も通用しません。
また、パワーアシスト機能によって、歩兵では保持不可能な重火器を持ち込めるようにもなります。
市街地や建物に立てこもる敵兵を、その装甲と火力で押しつぶすような運用がなされるものと思われます。

3)サイボーグ兵士
人間の体に外科処置を施すことで、様々な攻撃への耐性を得ることや、持久力や攻撃能力の向上を図る技術が、将来において開発されるでしょう。
マイクロマシンによる出血抑制や、神経系に対する痛覚制御、戦闘によるストレスやPTSD(心的外傷後ストレス障害)を回避するために、
投薬・暗示による心理的処置、等が行われるかもしれません。
また、このようなサイボーグ化は、究極的には人体の一部を人工物に交換することによって、
身体能力の向上や、各種様々な負傷に対する耐性を獲得することが目標とされるでしょう。
また、このようなサイボーグ兵士に「2)装甲化された外骨格スーツ(パワードスーツ)」で示したような外骨格スーツを着用させることで、
さらなる攻撃力と耐久力、機動性を兼ね備えた超兵士を生み出す試みもなされると考えられます。
この場合、サイボーグ兵士に対して外骨格を外付けオプションとすることで、運用に柔軟性を持たせることができます。



現代の軍事組織において、生身の人間は最も脆弱な部分と見なされるようになってきています。
技術の進歩に従い、この傾向はますます強まるでしょう。
そのため、戦場から生身の人間を排除しようとする傾向もさらに強くなると考えられます。
また、先進諸国では兵士一人の命にかかるコストが増大(育成費、医療費、死亡時の遺族補償、世論による社会的コスト、等々)しているため、
そうした背景も陸軍の無人化を後押しすると考えられます。

ただし、生身の兵士に代わって無人兵器等が配備されるにしても、人間の兵士が果たすべき役割は、しばらくは残り続けるでしょう。
人間の兵士には戦うことだけでなく、戦地において拠点を占領することや、現地住民に対応したりといった、対人的な役割もあるためです。
これらの役割を無人兵器のみで遂行することは、今しばらくは不可能でしょう。
そのため将来の戦場においては、人間の兵士(恐らくは何らかの対戦闘的な外科処置を施された)に加え、
無人兵器や外骨格スーツといったロボット兵器等が同時に運用されることになると考えられます。


追記)
とはいえ、このように陸戦において高度なテクノロジーが適用されるのは、しばらくは先進国の軍隊のみに留まると思われます。
そのため、第三世界などの紛争地帯においては、昔ながらの生身の歩兵による戦いが続くと思いますね。

以上です。
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コメント

そこまで行ったら虐殺言語が世に放たれるのもそう遠く無いですね!

  • 2013/04/02(火) 03:20:48 |
  • URL |
  • #6Aros7K.
  • [ 編集]

はじめまして
「虐殺器官」ですねwご存じでしたか
私もあれを読んで、とても感銘を受けました
あれほどの作品を書ける人が亡くなられたというのが、本当に残念でなりません

それはそうと、「虐殺器官」の戦闘考察はSFとしてもよく考えられており、特に痛覚制御と心理制御は大なり小なり実現される可能性が高いと個人的には思っています

  • 2013/04/10(水) 23:25:23 |
  • URL |
  • 雑兵 #t3mdpn8c
  • [ 編集]

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